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2008.07.09 (Wed)

「37℃」 杉原理生

オビのキャッチコピーが秀逸。
「そんなにやさしいのに……どうして冷たいんだ?
 ――両想いなのに、片想い。ずるい大人の恋の物語!!」
その通り――大人はずるい。
でも孤独を知るからこそ、大人だって寂しいし、ひどく臆病なのだよ。

「悪いんだけど、俺をしばらく 泊まらせてくれないか」
銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。それは、大学時代の野田の秘密を
共有する男、若杉からだった。
泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる・・・
そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。
とっくに終わったはずの関係だ・・・それなのに・・・? 静かな熱病のような恋が始まる!



杉原理生さんはお初の作家さんなので他の作品と比較できないのだけど、
まず感じたのは、一人称で書かれているのに突き放したような乾いた文体が、
翻訳物を読んでいるような硬質な印象だったこと。

何度も身体を重ねても、ついにかみ合わなかった二人の過去。
再会後も、けっして埋まらない若杉との温度差、野田の葛藤。
やがて、野田の肌が忘れられなかった熱の意味に野田自身が気づき、
それに向き合うまでの心理を努めて淡々と、そして繊細に描写している。

乾いているのに息苦しい地熱を孕んだような独得の雰囲気に、
久しぶりに切ないJUNEを読んだような気がした。

37℃ (SHY NOVELS 206)
  「37℃」(SHY NOVELS 206)
  杉原理生










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テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

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