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2004.08.09 (Mon)

「花鬼」山藍紫姫子

「お前は、いくつ、わたしを裏切っているのだ?」


能楽界最大流派・観月流を襲ぐ美貌の能楽師・観月鏡花。
艶かしくも美しい彼を求めて、嫉妬と欲望渦巻く男たちの狂宴が始まる―。
甘美な官能の世界を描いた禁断の愛の物語。(本書帯より)

4048735039花鬼
山藍 紫姫子
角川書店 2003-12

by G-Tools


『花夜叉』の続編だが、これ1冊でも読める。能楽の流派をつぐ美貌の能楽師――それだけでも想像がつくだろうが、バリバリ耽美である。SM度も高いが、あくまで美しく表現できるのはさすが山藍氏。
硬質な美貌の鏡花が、強要された屈辱的な享楽であるにかかわらず、開発された肉体の方は快感をむさぼってしまう。その奥底から彼の深い哀しみが漂ってくる。
彼の美しさ・儚さに魅せられる者たちに翻弄される鏡花。だが鏡花は周囲に流されているようで、実は周囲が踊らされているのだ。そんなたおやかな鏡花の下克上ぶりに魅せられる。
鏡花のための裏方に徹し、計算高く観世流を操る鏡花「命」の世話役・真木の胡散臭さにも味がある。希望を言えば、もっとあざとく暗躍させて欲しかった(笑)。
そして何よりも挿画の小林智美さんにびっくり。なんでも出版社から修正が入ったとか。同人誌以外でこんな官能的な小林のイラストを見たのは初めてじゃないかな。


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■ 長恨歌
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■ スタンレー・ホークの事件簿(シリーズ)
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23:53  |  山藍紫姫子  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2004.08.09 (Mon)

「闇の継承・日影成璽」山藍紫姫子

――嗚呼、この薔薇は病んでいる。


1993年/白夜書房

【内容】
一話完結タイプの中篇集からなるシリーズ作品。『夜想曲』『歪んだ真珠』『棘のある木』の三巻まででている。
北署に配属になった刑事・真田邦彦は、そこで日影成璽(ひかげじょうじ)と出会う。強烈に惹かれる真田だが、日影の殺人を目撃する。動揺する真田を誘惑する日影。
肉体関係を持ったことで、真田はますます日影に心惹かれていく。やがて真田は、日影がかつて囮捜査のときに逆にヤクザに囚われ、男達の肉欲を満たす性奴へと調教されたことを知る。日影は、自分を蹂躙した男達を、一人ずつ、残酷な方法で殺していたのだ。だが日影の肉体は、性奴にされた調教を忘れられなかった。

【書評】
病んだ薔薇のような美貌とは、なんと耽美な表現だろう。妖しげで淫靡で官能的、そしてこれでもかと言わんばかりの陵辱シーンと、一言で言えば……山藍さんだあ(笑)。
美しく気高く冷たい印象をもつ日影は、その内側には陰湿な狂気を抱えている。刑事という身分にも関わらず復讐のために殺人を犯し、その罪に興奮する血をなだめるために肉欲を貪る。そんな日影の激しいギャップが読み手を惹きつける。
ミステリあり、刑事物あり、監禁陵辱物ありと、一話ずつ趣向が異なるが、ストーリーはうねるように方向性を持って進んでいく。真田と日影の二人が惹かれあうのは転生魂ゆえなど、ロマンチックな設定もあるが、内容はハード。この迫力は読まないとわからない。
日影と相姦関係にある兄たちによって真田暗殺指令が出たり、日影はどうやら鬼神の転生らしいとか、伏線のほとんどは出揃っていると思われるが、今のところストーリーは未完。既刊の三冊も絶版。近親相姦ネタは生理的に苦手なのに続きが気になる。出るのか?


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