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2008.10.28 (Tue)

「運命の鍵開けます」いおかいつき

2006年ノベルズ版の文庫化。
タイトルがね、分かり易すぎてあまり触手が動かったのだけど、予想以上に楽しめました。

4861342996 運命の鍵開けます (DARIA BUNKO)
 いおか いつき
 フロンティアワークス 2008-10-11

  by G-Tools


高校卒業後、先代の祖父に仕込まれて鍵師となった日向新は、仕事先の家で死体の第一発見者となってしまった。事情聴取をされていた警察署で新が再会した意外な人物——それは高校時代、鉄仮面とあだ名されていた同級生の九条義臣だった。警察キャリアになった九条がゲイだと知った新は、軽い気持ちで彼をベッドへ誘う。だが九条の胸には一度は封印した新への熱い想いが蘇り‥‥

 

鍵師の新×刑事の九条は高校時代の同級生。
ある事件をきっかけに偶然再会し、九条がゲイであることを知った新は
好奇心から軽く関係を持ってしまう。
新は性的モラルが低くて、セフレが何人もいるような妙に軽い男。
のちにその理由は明かされるものの、あまりの開けっぴろげな軽さに目眩がするほど(笑)。
それに対して官僚一家に育った九条はバリバリのエリートではあるのだけど、
どうも職場での立ち居地が微妙。

ストーリーは殺人事件を軸に進む。
開けっぴろげな新は、一見クールビューティーだけど、真面目で不器用な九条の人間性に魅かれ、
捜査協力をしつつ本気でアタック。
九条も高校時代の新を憎からず思っていたことから、戸惑いながらも受け入れるわけなのだけど、
いおかさんらしく恋愛描写はさらりとしている(笑)。

二人の正反対な性格と、密室殺人やアリバイ崩しなど推理部分も興味深く読んだけど、
――犯人は意外なヤツだった。
BLとしては一捻りが利いているかな。
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テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

23:08  |  いおかいつき  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.09 (Thu)

「専制君主のロマンス」鷺沼やすな

「お前は、俺に惚れてないから分かんねーんだよ」


ふっと読みたくなっての再読です。
同人時代から好きで、長いことずっと読んでいる作家さんの一人です。
どちらかというとシリアスな雰囲気の作品が多いかな…。
鷺沼さんの文章の上手さは定評があるのだけど、実はとても官能的な文体なんじゃないかと、
心密かに思っています。

4344806174  専制君主のロマンス (リンクスロマンス)
  佐々木 久美子
  幻冬舎コミックス 2005-08-31


イベント会社勤務の有能なサラリーマン・雛崎充の弱点は『血に弱い』こと。
強引でマイペースな先輩・風森尚吾は雛崎の弱みを知る唯一の人間だった。プライベートも仕事もトラブル続きで参っていた雛崎は、ある日酔った勢いで怪我をした風森の傷口に唇で触れてしまう。極端に苦手なものに触れれば、落ち込みの突破口が開けるような気がしたのだ。しかし、風森から「誘った」と言われベッドに引き摺り込まれてしまい…。


設定も展開もハデなものではなく、むしろ淡々として物語は進行する。
仕事や日常の些細なやりとり、中学時代の先輩後輩の間柄を経て、
友人として15年以上積み重ねられてきた過去の出来事。
それらの細やかに丁寧に描かれたエピソードによって、
少しずつ互いを大切に思う感情が育くまれていく過程がとても自然。
そして、一つのきっかけが、その感情に「恋」という名前を滲ませていく。

美しく魅惑的な文章と、丁寧で繊細な心理描写は、いつもながら秀逸。
私は文章フェチなもんで、いつもうっとりしてしまう(←と前にもどこかで書いた気がするな…)。
ストーリーとしては珍しくない展開なのに、鷺沼さんの手にかかるととてもドラマチック。
静かなピアノ曲が流れていそうな、質のいい恋愛小説だと思う。

テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

01:07  |  鷺沼やすな  |  TB(1)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
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