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2007.11.28 (Wed)

「銀の鎮魂歌」 吉原理恵子

復刻ばやりで、懐かしさもあるけど、大人になって読むと、
あらためて気持ちの変化が読み取れたりして新鮮ですわん。

銀の鎮魂歌 (KAREN文庫 Mシリーズ) 「銀の鎮魂歌」
 (KAREN文庫 Mシリーズ)

 吉原理恵子 









抜けるような蒼い五の月の空の下二年ぶりの故郷に帰って来たキラ。
懐しい故郷、そこには愛しい男がいる。男の名は、若き帝王ルシアン。
二年前、愛しあうふたりをある出来事が引き裂いた。〈愛〉と〈憎悪〉が錯綜する、
めくるめく愛の鎮魂歌。



『銀のレクイエム』(ルビー文庫版)から『銀の鎮魂歌』とタイトルが変わっているけど内容は同じ。
美しく儚げなラブ・ストーリー。
ある意味ではきわめて日本的で古典的な物語ともいえます。
感傷的な作品をてらうことなく、研ぎ澄まされた言葉が心を揺さぶり、もはや魂もっていかれ状態。

吉原理恵子『銀のレクイエム』の感想ページへ


イラストが変わると作品イメージも変わりますね。
新版の印象的なカバーイラストは小島文美さん。

  
  こちらは1993年発行のルビー文庫版で
  挿絵は波津晶子さん…可憐です。









【More・・・】

そういえばルビー文庫創刊時のことだけど、雑誌「JUNE」掲載の時と文庫化するときと、
なぜか挿画家さんを変更した作品が多かったっけ。
たとえば、
「タクミくんシリーズ」(ごとうしのぶ著)は[橘しいな]さんから[おおや和美]さんへ、とか。
雑誌で読んでいる人には微妙に違和感があったり、逆に嬉しかったりと
反応は様々だったような。
何でだったんだろう。
やっぱり売れ筋を考えて…、かな。

テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

23:46  |  吉原理恵子  |  TB(1)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●ジオ皇帝の座を捨てるかキラを守り皇家の血を繋いでいれば…

はじめまして。
 『小説JUNE』に掲載されていた時と同じ挿し絵で初文庫化された角川ルビー文庫の『銀のレクイエム』の方が絵は良かったですね。加筆修正されるのは仕方ないですが、変えないで欲しい部分がかなりありました。
 「宮廷医師エンゲルト」が「薬師ジェナス」に、キラの母が「マミカ」から何故か「アーシア」に変更され一度は嫁いだもののルシアンとイリスの母シアヌークに請われ後宮に戻ったという設定が文庫版では一度も嫁がずに誰とも知れぬ男の息子としてキラが生を受けたと後ろ指さされる身にしてしまった呆れた母親像になっていたのもショックでした。
 しかし、KAREN文庫Mシリーズで挿し絵が小島文美さんと知り表紙を見た限りでは美しいと思ったのも束の間、中の挿し絵はキラもルシアンも不細工で、その上、ルシアンは17歳にして既にオヤジで設定変更よりも大きなショックを受けました。
 ラストで、ルシアンの心もまたキラの死と共に現世を離れてキラと共に旅立ってしまい、生ける屍のルシアンだとは知らずにマイラがキラを越えることが出来たと我が世の春を謳歌するのも僅かな間だけで終わることは救いでした。マイラが嫌いなのも理由ですが、ルシアンが直系の世継ぎをもってソレル皇家の血を繋ぐ責務を放棄しなければ、ラストでの会話にあるようにマイラに限らず誰かを娶りキラを死なせずに幸福な生涯をすごせたのだろうと思うと哀しくてなりません。
ヨシュア |  2007年12月01日(土) 09:52 |  URL |  【コメント編集】

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