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2008.08.12 (Tue)

「溺れる体温」 菱沢九月

冒頭、いきなりHシーンから始まる。――というか、本書カバーの説明がすでにエロくさいのだが、
内容は意外なほど硬派で読みごたえがある。

4894861976 「溺れる体温」 (ラキア・スーパーエクストラ・ノベルズ)
 菱沢 九月
 ハイランド 2002-06

by G-Tools


七飯は蜜にまみれて喘ぐ。言えない言葉を掬ってくれる、年下の恋人の
恐ろしく熱い脈動がはしたないほど欲しいのだ。こんなにも―。
七飯章吾は、兄の死で彼の悔恨を知り、その遺志を継ぐ。だが新聞記者の現実に擦り切れ
そうになった時、リョウに逢った。逢えたのだと思う。端整で無邪気で無防備な子供。一途に
ふれてくる唇。リョウに支えられ、七飯は真実の扉を見つけるが。


ストーリーは七飯(ななえ)が新聞記者として事件を追いかける様と平行して、兄が追っていた事件の真相解明と、さらにリョウと七飯の恋愛も同時に展開していく。


【More・・・】


ネタバレになるので内容は書かないが、兄が七飯に託した事件の真相にたどり着くのは、時効との闘いでもある。
そして、すべてが明らかになってから振り返ると、リョウのさりげない言葉にこめられていた重さに気づかされ、泣けてしまう。
真実を知ることが事件関係者にとって良かったのか。
でも、少なくともリョウと七飯がこれからも恋人であり続けるためには必要なのだろう。
犯罪被害者が負った大きな心の傷が癒えることはないのだろうけど、心の深奥でそっと慰撫しつつ、
幸せになりたいと思い続けて欲しい。


続編の『熱病の花』は、今回感動的な結末を迎えた恋人たちが、いっそう甘々に愛を育む(笑)。
職業柄、もちろん事件が絡んでくるし、ストーリーは硬派なのだけど、濡れ場が多いし、描写が濃くてちょっと食傷気味かも。
少しばかりBL界から距離を置いていた私が、久しぶりに舞い戻って、ある意味で目が点となった作品の一つ。……商業誌BLにはR指定はないのか? 
同人は(何年か前から)R指定には結構うるさくなったぞ←タテマエは(笑)。

『こぼれそうなハニー』はスピンオフ作品。
本作に登場している不良刑事とオクテな青年の話で、事件を絡めながら、愛も育んでいくの(笑)。
一歩間違えるとただのエロ話になりそうなところを、事件を絡めることで引き締めている。
幸せそうなリョウ×七飯のカップルも甘く甘く登場する。

テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

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