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2003.11.18 (Tue)

「私説三国志 天の華・地の風 四」 江森備

私は私の息などしてこなかった。


病と称して引きこもっていた孔明が火急の用件で劉備の前に伺候した日、
折りしも関中攻めの軍議が行われようとしていた。
軍師座には法正が座っていた。法正は孔明がいない間に事を進めようとしていたのだ。
孔明の一言でその計画は頓挫するも、法正は着々と劉備に取り入っていた。
孔明は魏延に弱みを握られていることもあり、ホウ統が重用されていた時と同じような立場に
追い込まれる。
しかし、その頃から魏延の態度が少しずつ変化してゆく。彼は孔明に魅了されつつあったのだ。

蜀の水面下では陰謀と策略が渦巻いていた。内憂外患に心を砕く孔明だが、そんな折、
荊州にいた関羽が呉によって無残な最期を遂げる。
そしてまた、流行病によって法正が病死。劉備は義弟の仇討ちのために、孔明はじめ
重臣たちの諫言も聞かずに呉の征討を命ずる。
計略と情義のはざまで苦悩する孔明だが、覚悟をきめ、劉備を諌めようとするが、
逆に周瑜との関係を持ち出されて無残にもますます遠ざけられてしまう。
国家のために孔明は策略を張り巡らせ――やがて劉備死す。

孔明の思慕はついに劉備に理解されず、孔明はつぶやく。

   陛下の許で、私は一度として人としてあつかわれたことはない。

魏延は、そんな孔明を畏怖しながら、彼を「かなしい」と思う。
魏延が孔明の理解者となっていくのが救いだ。(2003/10/21記)


*この記事はwebsite【CAFE唯我独尊】から移行しました。

テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

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