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2004.01.09 (Fri)

「私説三国志 天の華・地の風 七」 江森備

「あれは、贄(にえ)



街亭での大敗戦から2ヶ月後。孔明は趙雲、魏延ら主力を漢中に残したまま、成都へ帰還する。
敗戦の責任を取るつもりで戻った孔明を、成都は凱旋将軍を出迎えるがごとき歓呼の声で迎える。
敗戦は、朝廷によって勝利とすり替えられていたのだ。
形を重んじる孔明は敗戦の責任をとって丞相の座を退きたいと劉禅に言上し、地位は降格されるが、
その代わりに右将軍として国政の重責を担うことになる。
劉禅は自分の地位の安定のために、孔明をおだててこれ以上の遠征をやめさせ、
孔明の名が天下に示されるのを阻止したいのだ。
劉禅は側近たちと、孔明追い落としを画策していた。

一方、仲達は『仕女王氏図』に描かれている待童を孔明であることを認めながらもいぶかしみ、
孔明の過去を探っていく。

この仲達がなかなかの傑物。
「劉禅の考えることなど、しょせんはお坊ちゃまのお遊び」と言い切り、
劉備にして「本能と行動力でのし上がった人物」と見切っている。
陰謀、策謀蠢く身内にあって、敵である仲達が海千山千とはいえ、
人間的に出来た男であるのが、孔明にとって慰めか。
――もちろん孔明はその幸運を知らないのだが。


*この記事は website【CAFE唯我独尊】から移行しました。

テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

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