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2009.02.16 (Mon)

久能千明 (くのう ちあき)

【作者略歴】らしきもの。

1993年『陸王 リ・インカーネーション』(桜桃書房)でデビュー。
この作品はページ数の関係もあるのだろうが、正直なところ、
それぞれの事象の突っ込み方が物足りず(のちに『風と杜神』で氏自身も
同様のジレンマがあったと述べている)もったいないなぁ、と思ったものだ。

だが、この一作目で私はころりと参った。
つまり、氏自身も感じていたという消化不良のような状態を、
作品を読み続けることで解消されるのではないかと思ったのだ。

実際、代表作となる『青の軌跡』では、相手と対峙することの反作用として
自分自身の弱さにも直面せざるをえないところから、丹念に追ってゆく内省が魅力的に描かれ、
本領発揮。思わずにんまりしてしまった。

『陸王 リ・インカーネーション』の後書きに、

「私は人間同士の心理的な距離が縮まってゆく過程が好きです。
そしてそのつながりに最終到達点はないと思ってもいます。
そういう意味では、身体的なつながりはあくまでも表現方法の1つであって、
必要十分条件ではないと思います」

とある通り、恋愛に固執しないストーリーは、ボーイズラブというジャンルとは微妙な距離感を感じる。
愛とか恋とかに夢を抱くには少々ひねりの入っている私は、そこが好き。

繊細な心理描写を得意とされ、1作ごとに用意される舞台設定の独自性には、
画一的な作品が多いBL界においては新鮮な印象を受ける。
代表作は『青の軌跡』シリーズなど。


関連記事
「青の軌跡」14年目の完結
■ 風と杜神
■ グレイ・ゾーン
月の砂漠殺人事件(上・下)



HP【CAFE唯我独尊>JUNE発掘隊】より転記。


yajirusi2009年1月、『陸王 リインカーネーション』が加筆修正して復刊されたので、
あらためてレビューする予定です。

テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

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 |  2009年03月24日(火) 19:31 |   |  【コメント編集】

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