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2009.04.21 (Tue)

赤江 瀑[作者略歴]

赤江 瀑(あかえ ばく)
昭和8年(1933) 下関生まれ。日本大学演劇科卒(中退としている文献もあり)
昭和45年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞受賞。
昭和48年「罪喰い」、昭和50年「金環食の影飾り」で直木賞候補。
昭和59年「八雲が殺した」「海峡」で第十二回泉鏡花賞受賞。

赤江瀑の作品に共通するのは執着だろうか。内面には常に不安が付きまとい、不安というものだけにもの心がついてまわる。それゆえ、誰かを求め、反発しつつも執着してしまう。
その「誰か」には甘さも優しさもなく、逃避、拒絶の姿勢をとらせる。不安へのたかまりに、次第に追いつめられ、狂気にも似た執着に結びつく。さらに追いつめられる結果が提示されると、薄ら寒さを覚える。それなのに人間の哀しみとおかしみが表裏となって、文章の背後からおいで、おいでと手招きしている感じで、なんとも魅惑的なのだ。

その内面描写などでもかなりJUNEちっくなのだけど、付け加えるなら、とにかく魅力的な殿方が登場する。肉体的な絡みがあるわけではないが、決して女には入り込めない、男たちの緊張感を孕んだ関係がなんとも淫靡。プラトニックなのにエロティックで……。
なんだろう、この味わい……。はまる人はずっぽりはまっちゃうんだよねー、赤江瀑に。


■ オイディプスの刃
■ 獣林寺妖変

テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 本・雑誌

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