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2002.11.25 (Mon)

「白狼綺伝Ⅲ―獅子王の毒」斎城昌美

「獅子王の毒」とは、侵略を容易にするために内乱を画策する獅子王ダリャワーズの陰謀を指す。これを打ち破るべく、華やかな宮廷を舞台にアシュラウルたちが、結構あざとい手を使いつつ活躍するのだが、特筆すべきは「すけこまし」なアシュラウルに恋する青年マウリシスとのエピソードである(笑)。

恋に対して純情な彼は、はかなげな雰囲気(を演出する)アシュラウルに一目惚れしてしまう。謀反の主犯である人物に接近する策略を秘めつつも、その心情にほだされてアシュラウルは八日間だけの恋人となるのだが、後に彼は非情な選択を迫られ、命をもかけることとなるのだ。純情な恋をもてあそんだ罰であろう。

またクウィル・ヴォル神も、バシュマハドの情報をもたらしたり、アシュラウル自らが帝国の罠にはまることで悪人を炙り出し、あわやとなった彼を救出したりとご活躍なさるのだが――アシュラウルに恋を迫るマウリシスに嫉妬したり、ついでに神の力を見せつけてみたりと、おちゃめな面を垣間見せる(いや、ご本人はそのつもりではないだろうが)。
そんなクウィル・ヴォル神の恋情を、実は冷静に計算して計画をたてるあたり、運命に弄ばれているはずのアシュラウルが1番人が悪いのかもしれない。
そしてアシュラウルは、帝国と戦い獅子王と直接対決するために、カイムジェサ帝国に乗り込むことになるのである――。いよいよ次巻から戦神アシュラウルの本領発揮!

テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 本・雑誌

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