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2003.09.09 (Tue)

「三千世界の鴉を殺し」

「おばかさんね。あの多忙なO2に、
そこまで手間をかけさせるほど愛されているってことじゃないの」

by ライラ・キム


平成11~14年/新書館ウイングス文庫/イラスト・古張乃莉(藍川さとる) 
2003年9月現在11巻まで刊行中。

宇宙軍情報部の大物・O2の息子である、ルシファード・オスカーシュタインが主人公。
副官・ライラ・キムと共に辺境の惑星に赴任してきた彼は、あまたの軍功をたて、最高勲章を三つも胸に飾りながら、昇進・左遷を繰り返すトラブルメーカーでもある。
事件らしい事件も起こらなかった平和な惑星に駐留する太平楽な軍隊は、彼の赴任と共に、華麗にして刺激的な混乱と困惑と激怒と大爆笑の渦に巻き込まれていく。

『喪神の碑』『カワランギ・サーガラ』と同一時空間のストーリーだが、前作よりコメディ度が高く、つい吹きだしてしまうから、公共の場では読めない(読むためには恥を捨てるべし)。
作者いわく、ボーイズ・ラブならぬガイズ・ラブということだが、おそらく(たぶん、絶対)ラブストーリーには落ち着かないだろう。でも津守さんの描く殿方は、そこに居るだけで妖しい艶があるから、それだけで満足♪
O2の過去がルシファードによって少しずつ暴かれ、彼の冷徹なイメージがガラガラと崩れて…いや、もともと変態さんだから「さもあらん」かもしれない(笑)。

戦闘機が飛び、光線が飛び、石が飛び(?)、悪口雑言が飛び交う、「男はガキ」を証明する軍隊物コメディー(たぶん違うだろう)は、日ごろの鬱積が溜まっている方にもお薦め。
ストーリー展開は、ようやく事件の輪郭が見えてきたところ。


4403540163三千世界の鴉を殺し〈1〉 (ウィングス文庫)
藍川 さとる
新書館 1999-11

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